広背筋(腰の筋肉)を傷めると・・・【筋肉の知らない世界】
こんにちわ、今日は【筋肉の知らない世界】、について少しお話をしましょう。
そもそも人体の事なんて、こういう仕事でもしてない限り知らないのは当然ですよね。でも腰を痛くしたり、肩を痛めたりするとどうしてこうなったのか?と突然知りたくなったりするものです(笑)。
そういえば最近筋トレを良くしている患者さんが来院してくださって、その方も筋肉に関してとても興味を示していました。
そんな普段であれば絶対興味を持たれない【筋肉の知らない世界】。今日お伝えするのは広背筋(腰の筋肉)についてです
広背筋ってどこにあるの?
そもそも広背筋ってどこにあるの?って部分から説明致します。広背筋は、筋肉業界(笑)ではとてもポピュラーな筋肉です。マッチョは広背筋や僧帽筋は好物だと思います。
マッチョ大好き広背筋がある場所は、腰です。

これが広背筋です。腰にあるので腰痛とも関係してきそうな筋肉ですよね。腰が痛くなると確かにこの辺りが痛くなります。
腰痛に関係するから広背筋を紹介したのか?というわけではありません。広背筋って一見腰にあるので腰だけに関係しているように見えるのですが、腰痛だけではなく実は肩にも関係してきます。それは広背筋が面白い体へのくっつき方をしているが故なのです
広背筋の体へのくっつき方
それでは広背筋の筋肉の走行を簡単に見ていきましょう。まずは腰の部分のアップです。広背筋がお尻から背中の上の方まで広くくっついていることが分かります。そして、一部が腕の下の方に抜けてくっついているのが見えると思います。その腕の方に行っている部分を把握しておきましょう。

人体を横から見てみました。広背筋はこの角度や手の筋肉で全く見えません

それでは、腕の筋肉を外して見えやすいようにしてみました。こうしてみると分かるのですが、広背筋は腕の骨にくっついてきているのです。

角度を変えてみるととても分かり易くなります。背中から伸びている広背筋のパーツが、腕の骨の内側についているのが見えます。

広背筋は腕につながっている
上記の写真で見て分かるように腰にある筋肉【広背筋】は、実は腕の骨につながっているのです。これってちゃんと解剖学を勉強している人しか分からないお話です。さてここから体の不具合に関連付けて考えると以下の答えが出ます。
広背筋が緊張したり、硬くなると、腕や肩に影響が出る事もある。
酷い腰痛や、長期にわたる腰痛などで広背筋が固くなったり緊張したりすると、筋肉が動きにくくなり、肩へ伸びている繊維も当然動きが悪くなります。
となるとどうなるか?当然肩や、腕の動きに影響を与えます。
昔ひどい腰痛の人を施術したことがありました。その方が腰痛を訴えているのと同時に、なぜか肩が上がらなくなったのです。その現象はまさに、この広背筋の強い緊張が引き起こしていた可能性があります。
こうして広背筋を紐解いてみると、肩が痛んだり、動きが悪くなったり、コリがある、という症状の人でも、一見関係がなさそうな腰を刺激するという事が、肩や腕の症状に意外と関係しているという事が分かりますよね(笑)
肩の痛みや肩こりを治療する時、腰への刺激も結構大切だったりすることもある
結論としては、こういう事です。もちろんすべての事象において広背筋が関係しているかと言われればそうではないのですが、腰の治療で肩に影響が与えられる例として紹介いたしました。
まあ、肩のついでに腰も刺激してあげると親切ですよね(笑)
いかがでしたでしょうか??【筋肉の知らない世界】一つ筋肉世界の扉が開いたのではないでしょうか???多分ボディビルとか、筋トレをめちゃくちゃ頑張っている人にとっては少しハクがつく知識になるかと思います(笑)
僕は全くマッチョではありませんが