五十肩・四十肩の症状で多い5つのサイン|夜間痛・関連痛・回復までの流れを解説
「最近、腕がまっすぐ上がらない」「夜になると肩がズキズキ痛む」――それ、もしかすると五十肩のはじまりかもしれません。
五十肩・四十肩(正式には「肩関節周囲炎」)は、突然肩が動かなくなったり、じっとしていても痛んだりと、日常生活に大きな支障をきたす症状です。
しかし実際は、「これって五十肩?」と確信が持てず、放置してしまう方も少なくありません。
この記事では、五十肩によくある症状を5つ厳選して紹介します。
「肩が痛いけど、どう対処すればいいか分からない」「病院に行くほどでもないけど不安…」という方は、ぜひチェックしてみてください。
早めに対処すれば、重症化や長期化を防ぐことも可能です。
ではこれから五十肩・四十肩についてのよくある症状について、今日はお伝えしていきましょう。
🟧肩が90度以上上がらない/服が着られない
「腕が真横より上に上がらない」「背中に手が回らない」――そんな経験はありませんか?
五十肩の初期~中期にかけて多く見られるのが、関節可動域の制限です。
特に目立つのが、腕を90度以上に上げようとすると痛みが走るという症状。
このとき人は無意識に、脇を締めたまま腕を前方へすくい上げるような不自然な動きをします。
これは**「代償運動」**と呼ばれ、肩の可動域が狭まったことを他の動きで無理やり補おうとしている状態です。
▼生活で困る場面の例:
Tシャツや下着を着脱するときに、腕が通らず苦戦する
髪を洗うとき、肩の高さまで手が届かない
バンザイするような姿勢が取れないため、エプロンやリュックの紐を背中で結ぶのがつらい
これらは日常の何気ない動作ばかりですが、**一度痛みを感じると「動かすのが怖くなる」**という悪循環に陥ることも。
放置していると、肩周囲の筋肉や関節がますます硬くなり、可動域がさらに狭くなってしまいます。
「少しずつ動かすことが大切」とわかっていても、痛みがあるとそれが難しい――
こうした肩の痛みは生活するうえで支障はあるけど生活は出来てしまう症状です。
だからこそ治療開始が遅れてしまい、症状が悪化してしてしまうという悪循環が発生します。
覚えておいてください。
🟧夜間にズキズキと疼いて眠れない(夜間痛)
「日中よりも、夜の方が痛みがつらい……」
五十肩・四十肩で多くの方が悩むのが、この夜間痛です。
特に寝返りを打とうとした瞬間や、寝ている最中にズキッとした痛みで目が覚めるという声は非常に多く聞かれます。
これは、肩関節を覆う「関節包」やその周囲の組織が炎症を起こしている状態で、体が冷える夜間やストレスの強い日に痛みが増す傾向があります。
▼夜間痛が起きやすい状況
横向きで寝ていて、痛い肩を下にしてしまったとき
寝返りをうった拍子に肩が伸ばされる
日中の疲労がたまって炎症が悪化している
気温の低下やエアコンの冷風による「冷え」が肩を刺激する
夜間痛があると、睡眠の質が低下し、回復力そのものが落ちてしまうという悪循環に入ってしまいます。
また、寝不足による疲労・免疫低下は、さらに肩の炎症を長引かせる原因にも。
「夜が怖い」「横になるのがつらい」と感じたときには、早めにケアを始めることが大切です。
温めたり、姿勢を工夫したりするだけでも、肩への負担を軽減できるケースがあります。
特にこうした夜の痛みがあるかどうか、よって五十肩・四十肩のひどさが分かります。
夜間痛で何度も起きてしまうという方は症状がひどく出ている方なので早めに施術をして行った方がいいと言えます。
特に夜の寝不足が続くと治るスピードも制限されてひどさは増えていく可能性も高いので警戒しましょう。
日本整形外科学会|肩関節周囲炎(五十肩)について
➡ 五十肩・四十肩の概要、原因、症状、経過、治療法についての解説あり。
🟧反対の肩や首もこってくる
「最初は右肩だけだったのに、今は左の首までこってつらい……」
五十肩・四十肩の症状が進行すると、本来は痛んでいなかった反対側の肩や、首・背中まで不調が広がってくることがあります。
その背景には、“かばい動作”による筋肉の使い方の偏りが関係しています。
人は痛みのある関節を無意識にかばおうとするため、姿勢や動作に代償が生じます。例えば、インナーの着替えや髪を洗うときなどに痛い側を動かさないようにすると、反対側や首に過度な負担がかかり、筋肉がこり固まってしまうのです。
また、肩関節の可動域が制限されることで、背中の筋肉(広背筋や僧帽筋)などが常に緊張したままになりやすく、その状態が続くと今度は首から背中全体にかけて慢性的な張りを感じるようになります。
▼よくある“かばい動作”の例
片方の肩だけを使って物を取る・持ち上げる
着替えで痛い方の腕を動かさないように無理な姿勢になる
洗髪・洗顔時に首や背中をねじってしまう
座るときに肩をすくめてしまい、常に首が力んでいる
このような状態が長引くと、**本来の五十肩の痛みとは別に「首こり」「頚椎症状」「背中の重だるさ」**が現れやすくなります。
「もしかして、五十肩じゃなくて首の病気かも……」と誤解してしまうケースも少なくありません。
特に、反対側の肩や首にまで不調が出てきたときは、全体のバランスが大きく崩れているサイン。そのまま放置してしまうと、肩の回復を遅らせるだけでなく、新たな不調を招くリスクも高くなります。
肩の炎症を和らげると同時に、全体の筋バランスを整える施術が重要になってきます。
🟧 肩よりも“腕の外側”や“肘下”が痛む
〜関連痛(放散痛)として現れるパターン〜
「肩よりも腕の外側がズキズキする」「肘のあたりがなんだか痛い」
そんな違和感を覚える場合でも、実は五十肩・四十肩の症状の一部であることがあります。
● それ、肩からくる“関連痛”かもしれません
五十肩・四十肩では、痛みの原因が肩関節にあるのに、痛みが別の場所に飛んで現れることがあります。
これを「関連痛(放散痛)」といい、特に多いのが以下のようなケースです:
肩の外側から腕の中央(上腕)にかけてズーンと重い
肘の少し上に「ズキッ」と響くような痛みがある
肩甲骨が痛くて眠れない
ときどき肘から先がピリピリするような違和感がある
こうした症状は、一番痛い場所が動かせないのでその他の筋肉が代償しているがゆえに別の場所が痛んで感じています。
● 腱板損傷や上腕二頭筋長頭腱炎の可能性も?
肩の炎症による関連痛と似た症状を示す疾患に、以下のようなものがあります:
腱板損傷(肩の腱が断裂している状態)
上腕二頭筋長頭腱炎(力こぶの腱が炎症を起こしている状態)
これらの場合、筋力低下や鋭い動作痛が出たり、夜間痛がより強く出る傾向もあり、五十肩との鑑別が重要です。
「肩はなんとなく平気なのに腕が痛い」というケースでは、自己判断せず、専門家に診てもらうことをおすすめします。
● 肩の奥に原因があるから、アプローチも“肩から”
こうした関連痛に悩まされている方は、実は肩関節内部の炎症や筋肉のこわばりが主な原因であることが多いです。
そのため、腕や肘を直接緊張緩和をおこないつつ、肩の深部をゆるめる施術の方が効果的。
三華堂では、肩の深層部にあるインナーマッスルや腱板の緊張を、鍼灸で安全にゆるめる施術を行っています。
結果として、関連痛もスムーズに緩和され、夜間痛や可動域制限の改善にもつながるのです。
🟧 第5章:数週間~数ヶ月、症状が変化しながら続く
〜炎症期・拘縮期・回復期の3段階にわたる長い経過〜
「痛みが落ち着いたと思ったのに、今度は肩が動かない…」
五十肩・四十肩は、数日で治るものではなく、数ヶ月以上かかることが珍しくありません。
その症状は一定ではなく、「良くなったり悪くなったり」を繰り返すのが特徴です。
● 五十肩は“3つの時期”を経て回復する
五十肩・四十肩の経過は、一般的に以下の3段階に分かれます:
| 段階 | 特徴 |
|---|---|
| 炎症期 | 強い痛み(特に夜間痛)が出る。安静時にもズキズキする |
| 拘縮期 | 痛みはやや軽減するが、肩が固まり動かなくなる |
| 回復期 | 徐々に可動域が戻り、痛みも少なくなる |
これらは人によって順序や期間に差がありますが、自然に軽快する人でも半年〜1年かかることも。
● 放っておくと“可動域制限”が残ることも
「自然に治るから大丈夫」と思ってそのままにしてしまうと、
・肩が90度以上上がらないまま癖になる
・動きが悪い状態が慢性化してしまう
ということも実際にあります。
特に拘縮期の固まり具合が強い方や、夜間痛で眠れず回復力が落ちている方は注意が必要です。
【関連記事:肩が上がらない?五十肩四十肩の原因と解決法を徹底解説】
● だからこそ、早めのケアと“回復期への移行”を促す施術が大切
三華堂では、五十肩の状態を見極めて「今がどの段階か」を判断し、
その時期に合った鍼灸施術やセルフケアのアドバイスを行います。
特に「拘縮期を早めに抜け出すサポート」が、回復スピードを左右します。
たとえば、
痛みを抑えるツボ刺激で炎症を鎮める
筋肉・関節包の緊張を緩めて可動域を少しずつ戻す
呼吸や睡眠の改善で自然治癒力を高める
といった方法で、つらい時期を乗り越えるお手伝いをします。
🔶まとめ|五十肩・四十肩は“長期戦”だからこそ、正しいケアを
五十肩・四十肩は、「ちょっと肩が痛いな…」という違和感から始まり、
数週間から数ヶ月にわたって、痛み・可動域制限・睡眠障害・関連痛などさまざまな症状が現れます。
放置して自然に回復するケースもありますが、
夜間痛がひどい方や日常生活に支障が出ている方は要注意。
痛みや機能制限を長引かせないためには、早期の対応がカギとなります。
三華堂では、以下のような施術方針で、五十肩・四十肩の症状に向き合っています:
急性期には痛みを鎮める鍼灸施術と自律神経の安定化
拘縮期には肩周囲の筋緊張と関節の可動域制限へのアプローチ
回復期には再発防止と自然治癒力の向上サポート
また、夜間痛や腕の関連痛がある方には、そのパターンに応じた対策もご提案しています。
TEL 042-481-0616

