【国領駅すぐ】夏バテで吐き気・だるさが抜けないあなたへ(前半)|三華堂の東洋医学的アプローチ

「夏バテ」――この言葉を聞いたことがない人は、ほとんどいないはずです。
毎年夏になるとニュースでも取り上げられ、知人との会話でもよく出てくる。
そのくらい“身近な言葉”になっています。

でも、その身近さゆえに、多くの人が夏バテを“軽いもの”として誤解しています。
「ちょっと食欲がないだけ」
「暑いからだるいのは仕方ないよね」
そんなふうに、夏の延長にある日常的な不調のひとつと考えてしまう。

けれど実際のところ――
本当の夏バテは、そんな生やさしいものではありません。
体が本気で動かなくなる。食べられなくなる。何もできなくなる。

軽く見ていると、本当に恐ろしいところまで落ちてしまう。
この記事では、そんな**「夏バテの真の恐怖」**についてお話ししていきます。

「ならないこと」が最善な理由

まず、最初にお伝えしておきたいことがあります。
それは――


夏バテは、“ならないように気をつける”のがいちばん良い。


予防がすべて、というのは少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、これは決して大げさではありません。

なぜなら、一度本格的な夏バテになってしまうと、
簡単には元の状態に戻れないからです。

風邪のように数日で回復するわけではなく、
重度の場合、1か月~3か月以上かかるケースも珍しくありません。

しかも厄介なのは、見た目にはそれほど重く見えないこと。
だからこそ、周囲にも理解されづらく、無理を重ねてさらに悪化するという人が多いのです。

この記事では詳しい内容をこれから順にお伝えしていきますが、
まずはこのことだけ覚えておいてください。

※夏バテとは単なる「だるさ」ではなく、消化機能や自律神経の深刻な不調を含みます(参考:厚労省e-ヘルスネット「夏バテ」


👉 「夏バテは、かからないように対策しておくのが何より大切」。
これが、すべてのスタートラインです。

夏バテ=ただの“だるさ”?という誤解

「夏バテって、まあ、だるくなるやつでしょ?」

おそらく多くの人が、そう答えるのではないでしょうか。
実際、辞書で調べてみても――

夏バテ: 夏の暑さによって、体がだるく感じること。

といったような、非常にあっさりした説明が載っていることが多いんです。

つまり世間では、「少し疲れてる状態」くらいの感覚で捉えられている。
毎年のように聞く言葉だからこそ、どこか“慣れ親しんだ不調”として軽く見られがちなのです。

でも本当にそうでしょうか?


多くの人が「夏バテってたいしたことない」と思っているその裏で、
日常生活に深刻な影響が出るほどの重症化をしている人たちが、確かに存在しています。

これからその実態について、詳しくお話ししていきます。

実際に起きている、深刻な夏バテの症状とは

では、本当の夏バテになってしまった人の状態を、あなたは想像できますか?

それは、ただ「ちょっと食欲がない」「少しだるい」といったレベルではありません。
実際には、こんな状態にまでなっている人が多いのです:


  • 食べ物を見たり考えたりするだけで吐き気がする

  • 朝、布団から出られないほど体が重い

  • 一日中何もできず、動けないほどの倦怠感に襲われる

  • 日に日にやつれていき、回復に数か月かかるケースも


中には「夏バテで休職しました」「大学の授業に行けなくなりました」という声も少なくありません。

バテで体調不良になり部屋で横たわる女性の様子

夏の暑さで体調を崩し、動けずに寝込んでいる

ここまでくると、もはや“だるさ”なんてレベルではない
それでも、本人も周囲も「夏バテくらいで…」と見過ごしてしまう。
そこに、この不調の本当の恐ろしさがあります。

✍️ どんな人が重症化しやすいのか?

― 実は“がんばっている人ほど”夏バテになりやすい ―

夏バテがひどくなる人には、ある共通の行動パターンがあります。

それは、「何かをがんばりすぎて、体力を使い切ってしまった人」。


💬 たとえば、こういったケースです:

  • 夏のダイエットをしていた(食事制限で栄養不足)

  • 忙しい仕事が続いていた(休む間もなく疲れが蓄積)

  • 遊びすぎて食事を抜いた日が多かった(楽しいけれど体力消耗)

  • 長時間外で過ごした(炎天下でのレジャーやスポーツなど)

  • 大きな病気から回復中だった(体力が戻りきっていない)

  • 怪我や手術でしばらく寝たきりだった(基礎体力が低下している)


⚠️ こういった「体力を削るような生活」をした後、
ほんの少しの無理が引き金となって、一気に動けなくなることがあるんです。

しかも、真面目で我慢強い人ほど、「まだいける」と思って頑張ってしまい、
気づいたときには食べられず、動けず、寝込むしかない状態になっている――そんな例が少なくありません。

以下胃腸が関係する自律神経の記事
蕁麻疹の意外な原因は“胃腸”?|頭痛と併発した男性が鍼灸で改善した理由


💡 ポイントは、“疲れ”そのものが問題なのではなく、
「疲れきった後のケア不足」で体力が底を突いてしまうことにあります。

では、体力を使い切ると何が起こるのか?
次はその「体が受けつけなくなる状態」について、お話ししていきます。

体力が尽きると、胃が“食べ物を拒否する”ようになる

疲れているときに「なんだか食欲がないな…」と感じたこと、誰しも一度はあると思います。
でも、本当に体力が尽きると、そんな軽いレベルでは済みません。


🔻 体力ゼロの状態になると、こんなことが起きます:

  • 食べようと思っても、胃が受け入れない

  • 食べ物を見ただけで、気持ち悪くなる

  • 無理に食べると、吐き気がこみあげてくる

  • それが続くうちに、「食べること」そのものを避けるようになる


これはもう、単なる「好き嫌い」や「一時的な不調」ではなく――
体が本能的に“食事を拒否”している状態です。

💬 例えるなら、体の中のエネルギータンクが空っぽになり、
「これ以上は受け入れられません」と胃が“緊急停止”してしまったようなもの。

※同じ胃腸の記事は以下。参考にしてください
雨の日になると胃が重い・食欲が出ない…それ、気圧と自律神経が原因かも?


そしてここからが本当の悪循環の始まりです。

▶ 食べられないから体力が回復しない
▶ 回復しないから動けない
▶ 動けないから、また食べられない

こうして夏バテは、日単位ではなく、週単位・月単位の長期戦になっていくのです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
「夏バテって誰でもなるもの」「気合で乗り切れる」――そんなイメージが強いからこそ、症状が深刻になっても適切な対処が遅れてしまう人が少なくありません。

特に、胃が食べ物を受けつけなくなるほどの状態や、全身の倦怠感で布団から出られなくなる状態は、もはや一時的な不調ではなく「体がエネルギー供給を断絶しているサイン」とも言えます。

三華堂はりきゅう整骨院(調布市国領)では、こうした深刻な夏バテでお悩みの方から多くのご相談をいただいています。
京王線沿線や国領駅周辺で、鍼灸による自然なアプローチで夏バテを改善したい方には、当院の経験と知見が役立てるはずです。

そして、夏バテの回復において何より重要なのは、
「体が今どうなっているのかを知ること」。
後半では、
・胃や呼吸の筋肉がどのように固まり、症状を引き起こしているのか?
・どのような治療でそれを回復に導くのか?
・実際に回復にかかる期間や注意点は?
といった“体の内側の変化”に焦点をあてて、実践的な対策を詳しく解説していきます。

気になる方は、ぜひ後半もご覧ください。

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