梅雨の朝、「なんだか重い…」と感じたこと、ありませんか?頭痛の原因浮腫みについてお伝えします

雨音がやさしく窓を打つ朝。
本来なら心が落ち着くはずのその音が、なぜか今日は少し憂うつに聞こえる。

目覚ましの音で起きたのに、体が布団から離れようとしない。
まぶたは重く、頭の中ももやがかかったよう。
指先も足元もどこか冷えていて、エンジンがかかる気配がない――

そんな朝を、あなたも経験したことがあるのではないでしょうか。

「昨日、そんなに疲れていたっけ?」
「寝たはずなのに、全然スッキリしない」
「朝から体も気持ちも重くて、何もしたくない」

実はこれ、**ただの気分の問題ではなく、“気圧”や“湿気”といった“気象の影響”**が関係していることがあるんです。

体がだるく、頭がぼんやりして、いつもの自分じゃない――
そんな“梅雨特有の不調”は、まさに「低気圧+湿度」の影響で起こることが多いのです。

雨の日に感じる不快感の正体を知れば、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
このあと、**「なぜ湿気が私たちの体に影響するのか」**を、わかりやすく、やさしく解説していきます。

目次

  1. 「湿気に弱い体質」があるって、知ってましたか?

  2. 「むくみ」って、ただの水じゃないんです
  3. じんわり整えるには「外から出す」より「内から動かす」
  4. 浮腫みに悩むあなたへ|低気圧の不調は「我慢しない」で整えて

  5. 調布・国領で低気圧の不調にお悩みの方へ

「湿気に弱い体質」があるって、知ってましたか?

なんで“湿気”で調子が悪くなるの?

雨の日になると、なんとなく体が重い、動きたくない。
それ、気のせいじゃありません。

東洋医学では、こうした症状を引き起こす“湿気の邪気”のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
湿邪は、読んで字のごとく“湿り気”をまとった悪い気。
これが体の中に入り込むと、水分の流れが滞ってしまい、体のあちこちに“余分な水”がたまってしまうのです。

特に梅雨や低気圧が続く季節は、空気中の湿度が高まり、体の中の“めぐり”も停滞しやすくなります。

・手足が重くなる
・体が冷える
・頭がぼーっとする
・お腹の調子が乱れる

これらの症状は、まさに湿邪の影響。
さらに低気圧によって血液やリンパの循環が鈍くなると、排出すべき水分も外に出ていきづらくなります。

その結果、**「むくみ」「だるさ」「頭痛」「眠気」**といった、“なんだか元気が出ない”不調が現れてしまうのです。

実際、気象の変化によって自律神経が乱れ、体内の水分代謝に影響を与えることは、専門家の間でも指摘されています。
参考:気象病とは(日本気象協会 tenki.jp)

あなたも“湿に弱いタイプ”かもしれません

「もしかして、私も湿気に弱いのかも…?」

そう感じた方は、下の項目を読んでみてください。
当てはまるものが多いほど、**“湿邪に影響されやすい体質”**かもしれません。

✅ 朝起きたとき、顔やまぶたがむくんでいる
✅ 靴下を脱いだあと、跡がくっきり残る
✅ 雨の日は頭が重く、やたら眠い
✅ 天気が悪いと体がだるく、気持ちも沈む
✅ 冷えや生理前後にむくみやすく、体が重いと感じることがある
✅ 湿気の多い季節は胃腸の調子が落ちやすい

ひとつでも「あるある…」と思った方は、**“湿気に反応しやすい体”**になっている可能性大。
これは、体内の水分調整がうまくいっていない状態ともいえます。

「むくみ」って、ただの水じゃないんです

めぐらない水分が、頭痛やだるさを引き起こす

「むくむ」と聞くと、多くの人が“水分の溜まりすぎ”だと思うかもしれません。
でも実は、体の中の水分が**“ただ溜まっている”だけではなく、“うまく巡っていない”状態**こそが問題なのです。

低気圧が近づくと、体の内側では気圧の変化にともなって血流やリンパの流れが一気に鈍くなります。
そうなると、“行き場をなくした水”が、体のあちこちに滞りはじめるのです。

その結果、例えばよくあるのが——

  • 頭が重くなる

  • 首やこめかみがズーンと痛む

  • 耳の奥がふさがった感じがする

  • まぶたや顔全体がむくむ

  • ぼーっとして集中力が続かない

こうした症状、実は**脳や神経を取り巻く“水分のよどみ”**によって引き起こされている場合もあるのです。

そして、体の中で“重だるさ”を生んでいるこの水分、
放っておくと次第に冷え・疲れ・不眠・肌荒れといった、さらなるトラブルを呼び込んでしまいます。

だからこそ、「ただのむくみ」と軽く見てはいけないのです。


だから低気圧のときは、感情も揺らぎやすい

体がむくむと、なんとなくイライラしたり、不安定になったり…
そんな気持ちの波を感じたことはありませんか?

実はこれ、“気のせい”ではありません。

“むくみ”が起きると、体の中では筋肉や内臓がふくらみ、軽い圧迫状態になります。
この“体のこわばり”は、私たちの自律神経を緊張モードにしてしまうのです。

すると、呼吸が浅くなり、リラックスしづらくなって…
ちょっとしたことで気分が落ち込んだり、焦ったりしやすくなる。

つまり、心の不安定さと“むくみ”は密接につながっているのです。

東洋医学では、体と心の水のめぐりを整えることで、感情の波も穏やかにできると考えられています。
それはつまり、「心と体の湿気払い」が大切だということ。

低気圧が続くと、どんよりと重くなるのは外の空だけではありません。
あなた自身の体と心にも、“湿気”がたまっているのかもしれません。

✅ じんわり整えるには「外から出す」より「内から動かす」

「むくみを取るには、とにかく出す!」
そう思って、塩分や水分を極端に控えたり、マッサージでぐいぐい流そうとしたりしする事もよくあります。

でも、体ってそんなに単純じゃない。
無理に押し出すより、じんわり内側から動かす方が、巡りは自然に整ってくるんです。


🔹 深部から“あたためて、ゆるめて、めぐらせる”

冷えた体は、水分をぎゅっと抱え込み、それが“滞り”としてむくみにつながります。
そんなときは、まず体の深部を温めることが大事。

湯船に浸かってリラックスする東洋系女性のイラスト。温活・冷え対策・むくみ解消のイメージに。

冷えた体をお風呂でじんわり温め、めぐりを整える時間。自律神経や腎機能のサポートにも。

  • ぬるめのお風呂(38〜40℃)で副交感神経をオンに

  • お腹や腰を蒸しタオルで包み込む

  • 足湯+首にカイロなど“末端と中枢”を温める

これらを習慣にすると、自律神経や腎臓・膀胱系の機能も整い、尿の出もスムーズに。
「温めて緩める」ことは、単にリラックスするだけでなく、体にたまった余分な水分を自然に外へ出す準備にもなるのです。


🔹 我慢は禁物!“おしっこ”は出すことでめぐる

じつは、低気圧が近づくとトイレが近くなるという人も少なくありません。
これは、気圧の変化によって自律神経が乱れ、腎臓の働きにも影響が出るためです。

こんなとき、大事なのは…

💡 「トイレを我慢しないこと」

体は、むくみを「おしっこ」として排出しようとしています。
なのに我慢してしまうと、水分はまた体に戻され、さらにむくみや不調の原因に
いらない水を出そうとしている、そんな体のサインと理解する事が大事です。

とくに女性は「仕事中に行きづらい」「めんどくさい」と感じてつい我慢してしまう方も多いですが、
“尿意=体のサイン”
おしっこを出すことは、「めぐりを促すセルフケア」そのものなのです。


🔹 “微細な刺激”で体を思い出させる

むくみやすい日は、激しい運動や強いマッサージよりも、
**「ゆらす・なでる・呼吸する」**といった優しいアプローチがぴったり。

  • 足指をくるくる回す

  • 膝裏をさする

  • 耳を軽く引っ張る

  • お腹をのの字に撫でる

  • ふくらはぎをゆらゆら揺らす

これだけでも、体の水分や気の流れがふっと目を覚まし、
自然な排尿が促されて、体がスッと軽くなる感覚を得られることがあります。

🔹 鍼灸は「めぐらせる医療」

東洋医学では、こうした気圧変化による不調を、
「湿(しつ)」や「気(き)」のめぐりが滞ることで起こると考えます。

  • 湿とは、余分な水分や湿気のこと

  • 気とは、体のめぐりを動かすエネルギーのようなもの

この2つがうまく巡らなくなると、身体の中に“だるさ”や“重さ”、“浮腫み”が生まれやすくなるのです。

鍼やお灸は、そういっためぐりの滞りを優しくほぐしていく方法。
ツボを通じて気の流れを整え、体の芯から温め、水分代謝のバランスも少しずつ整えていきます。


🔹 自分では届かないところに手が届く

ストレッチやマッサージでは届かない深い部分――
たとえば、胃腸の奥、骨盤まわり、背骨のきわ、膀胱の働き。

鍼灸では、そうした自分では意識しづらい場所にも“そっとスイッチ”を入れることができるんです。

たとえば:

  • 「手足が冷たいのに顔だけのぼせる」

  • 「朝起きると顔がむくんでいてつらい」

  • 「月経前に足首やふくらはぎがパンパンになる」

こうした症状には、“水はけ”の悪い体質が隠れていることもあります。

鍼や灸でバランスを整えていくと、徐々に
「朝の顔のむくみが減ってきた」
「気圧が下がっても不調が出にくくなった」
といった体感が出てくる方も少なくありません。


🔹 心も一緒にゆるめていく

そして何より大事なのは、心の緊張も一緒にほどけていくこと。

鍼灸を受けた方がよくおっしゃるのが、

「なんか、呼吸がしやすくなった」
「こころと体が一緒に軽くなった感じがする」

という言葉。

むくみや不調に悩む日々の中で、
**「頑張らなくていい」「整ってもいい」**というメッセージを、
鍼灸は体にそっと伝えてくれるのかもしれません。

■ 浮腫みに悩むあなたへ|低気圧の不調は「我慢しない」で整えて

低気圧が近づくと、なんだか身体が重たい。
顔や足がむくんでパンパン、頭もぼんやりして思考が止まる。
「ただの天気のせい」と言われても、そんなに簡単に割り切れないのが現実です。

でも、こうした不調には必ず理由があり、体にちゃんと“サイン”が出ているということを、忘れないでいてください。

  • 眠りが浅くて、朝から調子が出ない

  • むくみや冷え、胃腸の不調が出やすい

  • 雨の前になると気分が沈みがち

そんな日々に悩む方にこそ、**鍼灸という“体の内側から整えるケア”**をぜひ一度知っていただきたいと思います。

🌿 内側から整えたい方に読んでほしい関連記事


■ 調布・国領で低気圧の不調にお悩みの方へ

三華堂はりきゅう整骨院は、京王線・国領駅から徒歩3分。
調布市を中心に、布田・柴崎・つつじヶ丘・仙川など、沿線地域から多くの方がご来院されています。

私たちは「がんばっている人の心と体を、静かに整える場所」でありたいと考えています。

低気圧で体調を崩しやすい方、浮腫みやだるさに悩む方。
お薬や対処療法ではなく、“あなたの体質そのもの”を見つめ直すケアを、鍼灸で一緒に始めてみませんか?
TEL 042-481-0616