慢性腰痛は本当に治らない?|諦める前に知っておきたい原因と鍼灸での改善方法
目次
はじめに|慢性腰痛に悩む人が多すぎる
慢性的な腰の痛みに悩まされている人は、いまや全国で数百万人以上いると言われています。
厚生労働省の「国民生活基礎調査(令和4年)」でも、腰痛は自覚症状のある疾患の中で常に上位にあり、特に40代〜60代の働き盛りの層に多く見られます。
しかし、これほど多くの人が苦しんでいるにもかかわらず、「もう年だから仕方ない」「長年痛いからもう治らない」と諦めの気持ちを抱えている方がとても多いのが現実です。
このような“慢性化=治らない”という誤解こそが、改善のチャンスを遠ざけているのかもしれません。
この記事では、慢性腰痛の本当の原因や、実は改善できる可能性があるという事実、そして具体的な治療法や生活の見直しポイントについて詳しく解説していきます。
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② 慢性腰痛の正体|なぜ痛みが続くのか?
慢性腰痛と聞くと、「ずっと痛みが取れない」「病院でも原因がわからなかった」という声をよく耳にします。
しかし、実際には痛みが続く理由には、いくつかの明確な“背景”が存在しています。ここでは、多くの臨床で見られる典型的なパターンをご紹介しましょう。
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● 急性腰痛が治りきらず、筋肉が固くなる
最も多いのは、ぎっくり腰などの急性腰痛をきっかけに、その後しっかりと治療やリハビリを行わなかったケースです。
発症当初の炎症が治まった後も、身体は「かばう動き」を覚えてしまい、その結果として特定の筋肉に負荷が集中し、硬直状態が残ってしまうのです。
たとえば、腰の筋肉に微細な損傷が残っていたり、深層筋(インナーマッスル)が十分に回復していない場合、その部分が**「動かさないクセ」によってどんどん硬くなり、血流も悪化します。
この慢性的な筋緊張が、“痛みの連鎖”を生み出してしまう**のです。
● 体質に合わない労働環境が負荷をかけている
体格や筋力、柔軟性には個人差がありますが、それに対して職場環境や作業内容が合っていないと、**“腰にだけ負担がかかる働き方”**になってしまうことがあります。
たとえば、デスクワークで長時間座りっぱなしになる仕事や、立ち仕事・重い物を繰り返し持ち上げる業務などは、一定の部位にストレスが集中しやすい典型的な例です。
そうした状態が長く続けば、筋肉や関節に慢性的な緊張と疲労が蓄積し、自然治癒力だけでは回復しきれなくなってしまいます。
特に、もともと腰痛を起こしやすい骨格や筋肉のタイプ(筋力のアンバランス、股関節が硬いなど)の人が、過酷な労働環境に置かれると、回復しないまま再発を繰り返す“負のスパイラル”に陥りがちです。
● 腰を痛めたときにしっかり治療をしていない
もう一つ忘れてはならないのが、「最初に腰を痛めたときの対応」です。
「そのうち治ると思って放っておいた」
「痛み止めだけで様子を見ていた」
「マッサージや湿布だけで済ませていた」
――こうした対応が、痛みを根本から取り除けないまま、慢性化を招いているケースは非常に多いのです。
腰痛は、**“再発を繰り返すと慢性化しやすい”という性質を持っています。
適切な治療を早期に行わず、筋肉のバランスや神経の緊張をそのままにしておくと、次第に「治りにくい身体」**が出来上がってしまいます。
③「治らない」と言われる理由とその誤解
慢性腰痛に悩んでいる方の中には、「整形外科で“年齢のせいですね”と言われた」「病院で“付き合っていくしかない”と言われた」という経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に「治らない」のでしょうか?
ここでは、そうした「治らない」とされる理由の“裏側”を紐解いていきます。
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● 画像診断に異常がないから「治らない」とされる
慢性腰痛の人が整形外科でMRIやレントゲンを撮っても、「骨には異常ありません」「ヘルニアではありません」と診断されることがよくあります。
そしてその結果、「画像に異常がない=原因がわからない=治せない」とされてしまうのです。
しかし、実際には筋肉や筋膜、神経系の問題は画像には映りません。
また、画像で“異常”とされた椎間板の変性や軽度のヘルニアなども、痛みとは無関係なケースも多いのです。
つまり、画像で判断されるだけでは本質が見えていないことが少なくありません。
● 痛み止めや電気治療だけでは根本改善にならない
「治らない」とされる背景には、対症療法だけに頼ってきた経緯もあります。
痛み止めの薬、ブロック注射、電気治療、温熱療法――
これらは確かに一時的には効果があり、症状を軽減することもあります。
しかし、筋肉の硬さや動きのクセ、姿勢の偏りといった「慢性化の根本原因」にはアプローチできていないことが多く、薬が切れると再発する、の繰り返しになってしまうのです。
結果として、「もうこの腰痛は治らない」と諦める気持ちにつながってしまうのです。
● 実は“改善した人”もたくさんいる
「慢性腰痛=一生の付き合い」というイメージを持たれがちですが、実際には治った・改善した人は少なくありません。
当院にも、「3年間繰り返したぎっくり腰痛が消えた」「朝の腰の痛みが出なくなった」「もう痛み止めを使っていない」という方もいらっしゃいます。
大切なのは、「改善の余地があるかもしれない」という視点を持つことです。
誤解や思い込みを捨て、自分の身体と向き合うことが、慢性腰痛を“卒業”するための第一歩になります。
④ 鍼灸ではどうやって慢性腰痛を改善するのか?
慢性腰痛に対して、鍼灸は「痛みを和らげる」だけでなく、「筋肉や神経の働きを正常に整え、根本から改善を促す」アプローチが可能です。
ここでは、鍼灸が慢性腰痛にどう働きかけるのかを、できるだけわかりやすくご紹介します。
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● 固くなった筋肉に直接アプローチする
慢性腰痛の多くは、筋肉のコリや緊張が長期にわたって続き、血流が悪くなっている状態です。
例えば、ぎっくり腰をきっかけに周囲の筋肉が硬くなり、治りきらないまま固まってしまうことがあります。
この「治りきらず残った緊張」は、表面からマッサージしただけでは届かないことも。
鍼灸では、深層筋(インナーマッスル)に直接刺激を与えることができます。
特に腰の深くにある「腰方形筋」や「腸腰筋」など、腰痛のカギを握る筋肉にピンポイントで作用させることで、固さをほぐし、動きを改善していきます。
● 能力が落ちた筋に「血」を巡らせる
慢性化した筋肉は、ただ硬いだけではなく、筋繊維の“働き”自体が鈍くなっていることがよくあります。
鍼の刺激は、微細な傷を作ることで局所の血流を増加させ、酸素と栄養を供給し、老廃物を排出する効果があります。
いわば「能力が低下した筋肉に新しい活力を与える」イメージです。
とくに朝痛む腰などは、夜間の血流不足が関係しているケースも多く、鍼灸による循環改善が有効となります。
● 自律神経のバランスを整える
慢性腰痛の背景には、**交感神経の過緊張(ストレス反応)**が影響していることがあります。
交感神経が優位になると、筋肉は自然と硬くなり、血流も悪くなってしまいます。
鍼灸には、副交感神経を優位にし、身体をリラックス状態に導く作用があります。
これにより、ストレスが原因で起こる慢性的な腰の緊張を緩めることができます。
● 実際の改善例も
当院(三華堂鍼灸整骨院)では、慢性腰痛の患者さまに対して
深層筋への鍼治療
施術記録と患者さまの痛みのレベル管理、そして次回施術の目標点の設定
生活習慣へのアドバイス
などを組み合わせ、一人ひとりの体質や痛みの履歴に合わせた施術を行っています。
「ずっと続いていた痛みが少しずつ和らいでいる」
「朝の腰の重さがラクになった」
という声も多く、“もう治らない”を卒業した方も少なくありません。
一年で5回のぎっくり腰を繰り返した方
例えば、1年間ぎっくり腰を5回も繰り返していた患者様がいました。
その方は最初のぎっくり腰を経験してから2か月目に2回目のぎっくり腰を起こしました。
その後、微妙な痛みと違和感を抱えながら生活をして行き、次のぎっくり腰を起こします。
その流れで計5回を繰り返し、もう我慢が出来ないという事で当院に来院しました。
その方の場合は3ヵ月ほどの期間で痛みはゼロになりました。その後治療間隔をあけてしばらく様子を見ていましたが2か月経っても3ヵ月経ってもぎっくり腰を繰り返さない事を確認した後に治療は終了になりました。
ChatGPT:
● 労働環境や生活習慣を見直す(特に肉体労働の方へ)
慢性腰痛に悩まれている方の中には、建設業、運送業、介護職、工場勤務などの肉体労働に従事されている方も多くいらっしゃいます。
このような職種では、日常的に腰へ強い負荷がかかりやすく、筋肉が硬くなる・炎症が慢性化する・回復が追いつかないといった悪循環に陥りがちです。
とくに注意が必要なのは以下のようなケースです:
重い荷物を大量に毎日運ぶ
前かがみ・中腰姿勢を何十回も繰り返す
短時間に多くの作業をこなすために、体に無理な使い方をしている
現場が寒い・硬い地面で作業しているなど環境の負担も大きい
このような状況であっても、「仕事だから仕方ない」と腰の痛みを放置してしまう方が少なくありません。
ですが、そうした我慢がさらに深刻な慢性化を招く要因になります。
労働環境が腰痛を作り出していた場合、ご自身の身体にあわない労働環境と言えるので、働き方を変えていかないと腰痛を治す事は難しいと言えるでしょう。
● 睡眠と入浴をしっかりとる
「疲れが抜けない」「朝起きた時に腰が痛い」という方は、回復の時間が足りていない可能性があります。
寝具が合っていない
冷えた部屋で寝ている
シャワーだけで済ませている
などは、筋肉の回復や血流改善を妨げる要因になります。
とくに入浴には筋肉をゆるめて血流を促す効果があり、鍼灸と相性の良いセルフケアです。
この3つのステップを意識するだけでも、慢性腰痛に対する向き合い方が大きく変わります。
最後に、実際に腰痛が改善した方のエピソードをご紹介します。
⑥ 実際の改善例|“もう治らない”を卒業した患者さんの声
「もう治らないかもしれない」――
そんな不安を抱えて来院された方の中に、運送業で働く20代の男性がいらっしゃいました。腰痛歴は長く、すでに数ヶ月にわたって腰に違和感を感じていたそうです。
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🚚 ぎっくり腰でついに動けなくなった日
その方が当院を訪れたのは、「ついに立てなくなった」日から1か月後でした。
数ヶ月前に腰を痛めた際、「まあそのうち治るだろう」と病院にも行かずに我慢を続け、なんとか仕事をこなしていたそうです。ですが徐々に違和感は強まり、ついに1か月前の朝、腰が抜けたようになって動けなくなりました。
その後、自然回復に任せて最悪の状況は抜けましたが、依然腰が痛くて将来心配なので来院しました。
🔧 鍼灸と筋肉のケアで徐々に改善
初期の状態では、筋肉が板のように硬くなっており、患部に触れるだけで強い痛みがありました。とくに腰方形筋や殿筋群に過剰な緊張が見られ、動作時の痛みもかなり顕著でした。
施術は、鍼灸による血流改善と、深層筋の緊張を緩めるアプローチから開始しました。初回の施術で痛みはやや回復、その後2週間ほどで「日常生活は問題ない」レベルに回復。さらに週1回の施術を継続し、2ヶ月ほどでほとんど違和感なく仕事にも復帰できるようになりました。
🏢 ところが、職場に戻ると再び…
ただ、職場に戻って1週間ほど経った頃、再び腰に“あの違和感”が戻り始めたのです。ヒアリングを続ける中で見えてきたのは、腰に負荷がかかる職場環境そのものが、腰痛の根本原因だったという事実でした。
彼の仕事内容は、1日に何百個もの荷物を仕分け・積み下ろししながら、中腰やねじり動作を繰り返すものでした。さらに休憩時間も短く、職場は寒く硬い床の上。筋肉の回復が追いつかないまま毎日が過ぎていくような状態だったのです。
🔄 仕事の内容を変えたことで完治へ
ご本人とも相談し、職場に勤務内容の変更をお願いしたところ、上司の理解を得られ、比較的身体への負担が少ない部署へ異動が決定。そこからは再発することなく、違和感や痛みもすっかり消えていきました。
✅ このエピソードから学べること
このケースが教えてくれるのは、「いくら施術で症状を改善しても、原因である労働環境がそのままなら再発のリスクが高い」ということです。
慢性腰痛の改善には、単に施術を受けるだけでなく、生活や仕事の環境を見直すことが必須です。「身体を壊してまで続けるべき仕事なのか?」という視点を持つことは、決して甘えではありません。
当院では、患者さんの職種や働き方に合わせたアドバイスも行っています。症状の根本改善を目指すために、「治療」と「環境改善」はセットで考える必要があるのです。
調布・国領エリアで慢性腰痛にお悩みの方へ
慢性的な腰痛は、「年齢のせい」「体質のせい」と諦めてしまいがちですが、本当に必要なのは「今の生活環境や働き方に合った適切な治療」です。
私たち三華堂鍼灸整骨院では、調布市国領エリアを中心に、慢性腰痛に特化した鍼灸施術と生活指導を行っています。ぎっくり腰の後遺症や、職業病としての腰痛、ストレス性の痛みまで、様々な原因に対応しています。
三華堂のアプローチと実績
三華堂では、単に痛みを緩和するだけでなく、
筋肉の深層部(インナーマッスル)への鍼治療
血流改善と自律神経の調整
仕事や生活に合わせたセルフケア指導
を組み合わせることで、腰痛改善を目指しています。
また、これまでに保育士、運送業、介護職など肉体労働の方を中心に多数の改善事例もあります。「何をしても良くならなかった腰痛が軽くなった」とのお声も多くいただいています。
国領駅からのアクセス
当院は京王線・国領駅から徒歩約3分の場所にあり、調布市内はもちろん、布田・柴崎・つつじヶ丘・仙川・千歳烏山・府中・狛江・稲城・川崎方面など、京王線沿線からも多数ご来院いただいています。
通勤やお仕事帰りにも通いやすい立地ですので、お気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談方法
慢性腰痛がつらいと感じたその時が、改善への第一歩です。
三華堂では、電話でのご予約・ご相談を承っております。些細な不調でも、まずはお気軽にご連絡ください。
👉 ご予約・お問い合わせは 042-481-0616