朝 腰が痛い原因とは?意外な理由と正しい対処法を調布の鍼灸師が解説
この記事の目次
🟠 はじめに|朝起きて腰が痛くなる…どんな原因がある?

腰痛で腰に手をあてる人のイメージ
「朝起きると腰が痛いんですよね…」
「でもしばらくすると楽になるから、特に治療とかはしていません」
そんなご相談、実はかなり多く寄せられています。
しかし、朝だけ痛む腰痛には深層筋の緊張や姿勢のゆがみ、血流の滞りなど、見えない原因が隠れていることもあります。
今回は、寝起きに腰痛が出やすいメカニズムや、その背景にある筋肉・姿勢・冷え・内臓の関係性、そして鍼灸でのアプローチについて解説していきます。
寝起きに腰が痛くなる理由
「朝だけ腰が痛い」という症状には、いくつかの要因が複雑に絡んでいます。
なかでも特に大きいのが、筋肉と血流、そして神経の働きです。
人間の身体は、睡眠中は活動モードから休息モードへと切り替わり、自律神経が副交感神経優位になります。
これは身体をリラックスさせて回復させるための大切な働きなのですが、同時に、筋肉への血液の供給量が少なくなるという側面もあります。
つまり、夜間は「体を休ませる代わりに、筋肉への栄養や酸素の供給も抑えられている」状態になっているのです。
この状態が何時間も続くことで、筋肉、とくに**体を支える役割の大きい腰回りの深層筋(腸腰筋・腰方形筋など)**は、動かされず、血流も乏しいまま固くなりやすくなります。
その結果どうなるか?
朝、起き上がるときに急に動かされて引きつるような痛みが出る
筋肉が酸欠状態に近くなり、ちょっとした刺激でも過敏に反応する
寝ていた間の姿勢によっては、筋肉が縮んだまま固まっているケースも
こうした“夜間の生理的な変化”が、朝の腰痛の引き金になっているのです。
また、寝起きの痛みは「ぎっくり腰」の前兆として現れることもあり、痛みが毎朝続く・悪化傾向がある方は要注意です。
このように、単なる寝姿勢や筋肉のこわばりだけでなく、睡眠中の血流・神経の働きまで含めて理解することが、朝の腰痛対策には非常に重要です。
筋肉と血流の関係|寝返り不足で筋肉が硬直する(改訂版)
本来、人は寝ている間に何度も寝返りを打ちます。
この無意識の動きには、同じ場所に体重がかかりすぎないよう分散させたり、筋肉を軽く動かして血流を促したりする役割があります。
しかし、睡眠が浅かったり、布団が狭かったり、疲れて寝返りすら打てないほどぐっすり眠っていたりすると、どうなるでしょうか?
結果として、一晩中同じ姿勢が続くことになり、特定の筋肉が“固まったまま”動かなくなるのです。

寝ている間、筋肉は冷えやすく血流が低下しがち。これが朝の腰痛の一因になります。
特に問題になるのが、腰の深いところにある腸腰筋や腰方形筋といった“支える筋肉”。
これらは日中に常に働いている筋肉で、本来なら適度に動いていることで柔軟性を保っています。
しかし寝返りが少ないと、
血流が滞って筋肉が冷える
同じ方向ばかりに負担がかかる
重みで潰された筋肉が縮んだままになる
こうしたことが重なり、起きたときに「ギシッ」「ピキッ」と痛みを感じる状態になってしまいます。
また、無意識の寝相も問題です。
仰向けで寝ているつもりが、朝には腰をひねったような横向き姿勢で長時間過ごしていたというケースも少なくありません。
「寝ただけなのに、なんで腰が痛くなるの?」と不思議に感じる人ほど、寝返りや寝相のクセが影響していることがあります。
寝返りの回数や寝相のパターンは、意外にも筋肉のコンディションに直結する要素なのです。
毎朝の腰痛が続く方は、「自分の寝相」を一度意識してみることも、改善への第一歩です。
👉 関連記事:腸腰筋って何?姿勢・腰痛・呼吸にも関わるインナーマッスルの秘密
👉 関連記事:腰方形筋ってどんな筋肉?片側の腰痛・姿勢の偏りと深い関係がある“支える筋肉”
🟠 姿勢と寝具の影響|マットレスや枕が合っていない?
寝ているときの姿勢や、使っている寝具(マットレスや枕)の硬さ・形状が合っていないと、体の一部に負荷が集中し、腰痛を引き起こすことがあります。
特に柔らかすぎるマットレスでは、骨盤が沈み込み、腰椎の自然なカーブが崩れたまま数時間維持されるため、起床時に痛みとして現れます。
また、枕の高さによっては背骨全体のバランスが崩れ、腰に過剰な緊張がかかることも。
内臓の冷えや自律神経が影響していることも
「腰が痛い」と感じるとき、原因は筋肉や姿勢だけだと思いがちですが、実は**“内臓の冷え”や“自律神経の乱れ”が背景にあること**も少なくありません。
🔵 冷えは内臓の機能を鈍らせる
人の体は、表面が冷えていても、内側(内臓)は一定の温度を保とうとする仕組みがあります。しかし、冬場の冷え込みや、冷房の効きすぎた環境、あるいは薄着・お腹を出した寝姿勢などによって、腹部の深部体温が下がると、内臓の血流が悪くなり、消化機能や代謝が落ちてしまうのです。
すると、体はそれをカバーしようとして背中側の筋肉を緊張させたり、内臓を守るために“こわばらせるような反応”を起こします。
この防御反応によって、起床時に腰がズーンと重く感じたり、動き出すまでに違和感が続いたりすることがあるのです。
🔵 自律神経と血流の関係
さらに、夜間は副交感神経が優位になってリラックスする反面、全身の血流が日中よりも緩やかになる傾向があります。
このとき、
寝ている間に冷えた内臓
血流が届きにくい筋肉
ストレスや疲労で乱れた自律神経
これらが重なり、深部の筋肉(特に腰周り)の柔軟性が失われていくのです。
こうした状態が続くと、朝起きたときに筋肉が収縮したままの状態で固まり、腰のこわばり・痛みにつながっていきます。
🔵 鍼灸では“深部の冷え”を整える治療が可能
西洋医学ではなかなか注目されにくいこの「内臓の冷え」ですが、鍼灸ではお腹のツボを使って内臓機能や血流を整えるアプローチが古くから行われています。
「筋肉の硬さは取れても、朝になるとまた痛い」
「どんなにストレッチしても改善しない」
そんな方こそ、内臓側からのケアを視野に入れることが回復の近道になるかもしれません。
👉 関連記事:低気圧で吐き気に悩むあなたへ|自律神経の乱れと鍼灸のやさしいアプローチ
🟠 鍼灸による朝の腰痛へのアプローチ
三華堂では、朝の腰痛に対して以下のようなアプローチを行います:
深部筋(腸腰筋・腰方形筋)への刺鍼
自律神経の調整と血流改善
冷えや水分代謝を考慮した全身施術
「朝が一番つらかったのが、いつの間にか気にならなくなっていた」
そんな声もよくいただいています。
🟠 調布・国領・京王線沿線で寝起きの腰痛にお悩みの方へ
三華堂鍼灸整骨院は、京王線「国領駅」から徒歩約3分の場所にあります。
国領駅を中心に、以下のエリアからも多くの患者様にご来院いただいています:
京王線沿線:調布・布田・柴崎・つつじヶ丘・仙川・千歳烏山・府中
小田急線方面:狛江、和泉多摩川など
稲城・多摩方面や川崎からのご来院も
寝起きの腰痛が続くと、日常生活のスタートがつらくなるだけでなく、慢性的な不調に発展することもあります。
「朝だけだから…」と我慢せず、まずはお気軽にご相談ください。
📞 ご予約・お問い合わせ:042-481-0616
🌐 アクセス・詳細情報:https://sankado.com