広背筋がこわばると背中も腕もツラい?

はじめに|「最近、背中が張ってしょうがない…」そんな方へ

「最近、背中がパンパンに張ってつらい」
「肩甲骨の下が重だるくて、腕まで疲れる感じがする…」

そんなお悩み、ありませんか?

実はそれ、「広背筋(こうはいきん)」という大きな筋肉が関係しているかもしれません。

この筋肉、腰の上の方から背中を覆い、腕の骨(上腕骨)にくっついているため、

  • 手を伸ばす

  • 腕を後ろに引く

  • 重い物を持ち上げる

など、日常のあらゆる動きに関与しているんです。

目次


🟠 広背筋とは?|“背中の翼”とも呼ばれる巨大筋肉

広背筋は、背中の中央〜側面を大きく覆う筋肉で、腰のあたり(骨盤の上)から背骨、肋骨を経て、上腕骨にまでつながっています。

以下は広背筋を分かりやすく青色に塗っています。
広背筋は上腕骨に接続しており、腕の動きにも影響する事がイラストをみると分かりいます

広背筋を後ろから見た画像 青くマーキングして分かりやすくイラスト化

広背筋を横から写したイラスト、青く色を付けて分かりやすくしている

広背筋を前から見ている図。青く色を変えて分かりやすくイラスト化

📌 主な特徴:

  • 上半身の「後ろ側」をコントロール

  • 呼吸や姿勢の維持にも関与

  • スポーツや育児などで酷使されやすい

つまり、「背中なのに腕の動きに関係している」ちょっとトリッキーな筋肉なんです。


🟠 日常生活にひそむ「広背筋の酷使」ストーリー

たとえば、朝起きてカーテンを開けるとき。
洗濯物を干すときに腕を上げたり、買い物袋を持って帰るとき。
子どもを抱っこしたり、高いところの荷物を取るとき。
ソファでスマホを見続けて前かがみのまま…そんな姿勢も。

これらはすべて、広背筋が知らないうちに酷使されている動作です。

広背筋は、「背中」から「腕の骨」にまでつながっているため、
**“腕を使っているつもり”が、実は“背中を酷使していた”**というパターンがよくあるのです。


🟠 今回の深掘りポイント|広背筋と体のつながりを見てみよう

今回の記事では、次のような視点から広背筋を解説していきます。

    • 広背筋の緊張が肩こりや五十肩に波及するメカニズム
      ➡上腕骨との連動と肩関節の柔軟性への影響

 


広背筋の緊張が肩こりや五十肩に波及するメカニズム

広背筋は、背中の広い範囲から上腕骨(腕の骨の上部)に付着している、いわば**“背中と腕をつなぐ橋”**のような存在です。

この筋肉が緊張すると、腕の動きが引っ張られるように制限されるため、肩の動きに違和感が出たり、腕を上げづらくなったりすることがあります。

特に注目すべきは、広背筋が**肩関節の内旋・内転動作(腕を内側にねじる・体に近づける)**に関わること。
この作用が強まると、肩の外旋(腕を外側に開く)動きが阻害され、可動域がどんどん狭くなっていくのです。


⚠️ 放っておくとどうなる?

肩甲骨の動きも制限され、肩の位置がズレたまま固まりやすくなります。
こうした状態が長く続くと、いわゆる**「五十肩」「四十肩」**のような可動域制限や痛みの原因になるケースも。

また、肩の筋肉を過剰に使う状態が続くことで、首・肩の筋肉にまで負担が波及し「肩こり」が慢性化することも少なくありません。

👉 詳しくはこちらの記事をご覧ください:
肩が上がらない?五十肩・四十肩の原因と解決法を徹底解説!


🧩 広背筋は「肩の柔軟性」にとって意外なキープレイヤー

実際に施術をしていても、「肩こりだと思っていたけど、広背筋をゆるめたら楽になった!」という方が多くいらっしゃいます。

「背中が原因で肩が痛くなる」なんて、普段はなかなか気づけませんよね。
でも、背中と肩は“つながっている”という視点を持つことが大切なのです。

 


🟠 広背筋がこわばるとこんな症状が…

広背筋の緊張が続くと、次のような症状につながることがあります。

さらに、猫背や反り腰などの姿勢不良がある方では、これらの症状が悪化しやすい傾向があります。
広背筋が硬くなると、猫背や反り腰など姿勢不良が助長されやすくなります。
👉 姿勢と腰痛の関係はこちらで詳しく紹介しています:
腰痛を予防するセルフケアと治療法|日常生活で気を付けること


🟠 三華堂での鍼灸アプローチ|広背筋をどう整える?

当院では、広背筋に対して以下のようなアプローチを行います。

🪡 鍼灸施術のポイント:

  • 筋肉の付着部(背中〜腕)を見極めて刺鍼

  • 肩甲骨まわりとの連動も同時に調整

  • 肩こりや腰痛とセットで根本ケア

「背中の張りと肩の痛み、両方が軽くなった!」と実感される方も多いです。


🟠 セルフケアは慎重に|無理なストレッチはNG

広背筋のセルフケアにはストレッチやフォームローラーが有効な場合もありますが、

  • 肩や腕に痛みがあるときは無理に伸ばさない

  • 背中の反りが強すぎる場合は慎重に行う

  • 首や肩まで連動している場合は専門家の判断が必要

など、注意点も多くあります。

👉 デスクワークの腰痛とストレッチの落とし穴についてはこちら:
デスクワークによる腰痛を改善!原因・対策・鍼治療の効果を徹底解説


🟠 国領駅から徒歩圏|京王線沿線で背中のハリにお悩みの方へ

三華堂鍼灸整骨院は、京王線「国領駅」から徒歩約○分
広背筋のこわばりや、そこからくる肩・腰の不調を丁寧に見極めて施術しています。

「背中がずっと張ってるけど、何科に相談すればいいかわからない…」
そんな方こそ、ぜひお気軽にご相談ください。

TEL 042-481-0616


🔗 関連リンク:

✅ 広背筋の構造と働きについての基本解説はこちら:
👉 https://wp.me/paGL8z-4N