低気圧と生理痛の関係|気象病と女性の体に鍼灸ができること

こんにちは、三華堂の早川です。

春先や梅雨、台風の時期など、天気の変わり目に「なんだか生理痛がひどくなる」「生理前になるといつも以上にだるさや頭痛が…」と感じたことはありませんか?

これは気のせいではなく、実は**「気象の変化(特に低気圧)」と「生理痛やPMS」には関連がある**と考えられています。

今回は、そんな天気と女性の不調の関係、そして鍼灸でできることについてお話しします。


目次

  1. 低気圧が女性の体に与える影響とは

  2. PMS・生理痛と気象病の関係

  3. 鍼灸で整える女性の体と気象ストレス

  4. セルフケアと生活習慣の見直し

  5. まとめ|天気に左右されにくい体作りを目指して


低気圧が女性の体に与える影響とは

気圧の変化は、自律神経に大きな影響を与えると言われています。

特に気圧が下がる=低気圧になると、私たちの体は外からの圧力が減ることで、血管が拡張し、リンパや体液の流れが変化します。

それにより、

  • 頭痛

  • むくみ

  • 胃腸の不調

  • だるさ

などが出やすくなります。

これが**「気象病」「天気痛」と呼ばれるもので、特に女性に多く見られる**のが特徴です。


PMS・生理痛と気象病の関係

実際に、**漢方薬のメーカー「ツムラ」**が行った調査によると、

「生理前に不調を感じる女性のうち35.1%が、低気圧や台風時にPMSの症状が悪化すると回答」
(PMSが重い女性では
44.5%**が悪化を実感)

つまり、低気圧はPMSや生理痛の悪化と明確に関係している可能性があるのです。

なぜこのようなことが起きるのかというと:

  • ホルモンバランスが乱れやすくなる

  • 自律神経がうまく切り替わらない

  • 血流の滞りで痛みが強まる

などの理由が挙げられます。

とくに、気圧の変化によって副交感神経が過剰に反応してしまうと、血管の拡張が持続してしまい、むくみや鈍い痛み、だるさ、頭痛、イライラといった症状が出やすくなります。

気圧の変化は自律神経のバランスを乱し、特に低気圧時には副交感神経が優位になる傾向があります。これにより、血流の停滞やホルモンバランスの乱れが生じ、生理痛やPMSの症状が悪化すると考えられています。


鍼灸で整える女性の体と気象ストレス

こうした天候による体の乱れには、**「自律神経を整えること」**が何よりも重要です。

鍼灸では、副交感神経の過剰反応を調整しながら、血流を整え、体のバランスを取ることで自然治癒力を高めていきます。

三華堂での鍼灸の特徴

  • 首・肩周囲への鍼:脳への血流改善、頭部のこもった熱を抜く

  • お腹への鍼:胃腸や子宮周囲の緊張を和らげ、食欲や冷えの改善

  • 背中のツボ:自律神経の調整ポイントを使い、全身のバランスを整える

 


セルフケアと生活習慣の見直し

鍼灸治療と併せて、日常生活でのセルフケアも重要です。以下のポイントを意識してみてください。​

  • 体を冷やさない
    冷えは血流を悪化させ、生理痛を強める要因となります。温かい飲み物を摂る、腹巻きを使用するなど、体を温める工夫をしましょう。

  • 適度な運動
    軽いストレッチやウォーキングなどで血流を促進し、筋肉の緊張を和らげます。

  • ストレスの軽減
    リラクゼーション法や趣味の時間を持つことで、心身の緊張を解きほぐしましょう。

生理痛については血の問題を多く含んでいます。食事が偏った状況だと症状もひどく出やすい傾向があります。食生活の改善も必要な施策になります。


まとめ|天気に左右されにくい体作りを目指して

低気圧や天気の変化による生理痛や不調は、多くの女性が抱える悩みです。

ですが、それは我慢するものではなく、「整えること」で改善できる可能性が十分にあります。

「なんだかこの時期つらいな…」と思った時には、
ぜひ自分の体を労わる時間を作り、生活状況を整え、必要に応じて鍼灸という選択肢も検討してみてください。


関連記事


次回は「片頭痛や気圧による不眠」に焦点をあてた記事を予定しています。お楽しみに!