Vtuber甲斐田 晴さんの突発性難聴の恐ろしさとは 【にじさんじ】

 突発性難聴とは?Vtuber甲斐田晴さんの事例から学ぶ

こんにちわ、三華堂の早川です。

ツイッターにてにじさんじ所属のVtuber甲斐田晴さんが突発性難聴にて活動を一時的に休止するというニュースが流れました。

既に聴力は回復しているとの事で急性期は脱したようです。
ツイートをまとめると以下になります。

にじさんじ所属Vtuber甲斐田晴さんの突発性難聴状況まとめ!

  • 年始(1/1)に片耳の聴力の異常を感じたので病院を受診
  • 突発性難聴と診断された
  • 薬剤の投与により今は聴力が回復している
  • 今後の予定イベントは出席予定
  • しばらく配信は休むが今月中には復帰予定

と、このような内容でした。

甲斐田晴さんは今の所順調に回復しているようなので安心しました。

年末のライブには参加しており、年末には生放送も行っている事からこの時は恐らく体感的には以上がなかったものと想定できます。

【2024振り返り】今年の活動を表にしよう!【甲斐田晴/にじさんじ】

それでは甲斐田晴さんがこのまま元気になって再び元気な姿を見せてくださるとうれしいのですが、実は突発性難聴はそれほど簡単に経過しない事も多い病気です。
どのような病気なのかを簡単に確認してみましょう

突発性難聴について

突発性難聴とは突然音の聞こえが悪くなる病気です。

以下に簡単に情報をまとめてみました。

突発性難聴の特徴まとめ!

  • 突然、耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患
  • 左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる
  • 幅広い年齢で発症するがメインターゲットは40歳~60歳で発症する事が多い
  • ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすい
  • まったく聞こえなくなる人もいれば、低音だけが聞こえなくなる人もいる
  • 後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れる
  • 聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はない
  • 難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多い
  • 発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともある

※詳しくは厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト Eヘルスネットに記載されていますので詳細を確認したい方はご確認ください。

上記のような特徴があります。実は鍼灸院にもたまにこういった難聴にてやって来る方もいますし、他の疾患の問診をしていたら、実は難聴でしたという話も聞く事がございます。
なので鍼灸院を営んでいる人からするとそれほど無関係の病ではありません。

それでは、実はこの中で気になる特徴がいくつかあります。そして甲斐田晴さんがなぜそうなってしまったのか、そしてこれからどういった事に気を付けないといけないのかという部分が透けて見えてきますのでその部分を抜き出してみましょう

突発性難聴の原因と症状

先ほどとりあげた突発性難聴の特徴の中で、いくつか気になる特徴がありました。それは次の特徴です

突発性難聴の原因と症状まとめ

  • ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすい
  • まったく聞こえなくなる人もいれば、低音だけが聞こえなくなる人もいる
  • 後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れる
  • 聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はない
  • 発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともある

これらの部分です。
どういった個所が気になるのか、一つずつ確認しましょう

1 ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすい

ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると、様々な症状の原因となります。
これらはどれも共通して起こる体内の変化があります。それは何かと言うと次の事になります。

血液の流れや供給に大きな支障を生じる

ストレスや過労睡眠不足というのは概してよく起こりますが、これらの状況が長く続くと、

  1. 血液の質が低下する、
  2. 体の各箇所の血流が悪くなる、
  3. 血流不足から各器官の能力低下が起きる
  4. 体の各器官及び普段から酷使している部分が破壊される

こうした流れがおき最後は何らかの重い症状が体に表現され始めます。

甲斐田晴さんは人気のVtuberであり配信者さんです。年末の2024年振り返り配信を見るとかなり過密なスケジュールおよび、過度なストレスがかかっていたと想定されます。

気になる方は以下をご確認ください

【2024振り返り】今年の活動を表にしよう!【甲斐田晴/にじさんじ】

こうした一年のハードワークの中、甲斐田晴さんの体は徐々に疲弊し、突発性難聴になったと考えられます。

それでは次の項目に行きましょう

2 まったく聞こえなくなる人もいれば、低音だけが聞こえなくなる人もいる 後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れる

突発性難聴になった後、生活に支障が出ない為にそのままにしている方も割と多いと見受けられます。
事実、当院にもそういった方が何人かいます。

何故この特徴をとりあげたのか、というと実はここに怖さが隠されています。

それは何かと言うと、

難聴に気付いた時に手遅れである

と言う事です。

実は当院に通っている患者様の1人で、1年前から実は耳の聞こえが悪い、という患者様がいらっしゃいます。

その方は突発性難聴の治療で当院に来ているわけではなく、耳鳴りや顎関節症の痛みをとるためにいらっしゃっている中で突発性難聴に過去かかっていたと言う事が分かりました。
その方は、耳の聞こえが変だと言う事は自覚があったものの、日常会話には支障がなかったためそのまま放置し、当院でヒアリングされるまでそれこそ気付いてもいませんでした。

しかし症状は一年をかけてゆっくりと進行し、現時点では片耳がかなり聞こえない状況になっていました。

この状況になった場合、恐らくはどんな治療をしてもほぼ回復不可能になっています。実際当院でも顎関節症や耳鳴りの治療のために鍼灸を行いましたが、難聴は改善していません。
※顎関節症と耳鳴りはなくなりました。

つまり、症状が軽く始まりそのまま放置した場合、状況を改善する事がむずかしくなるのが突発性難聴の怖さにあると思いました。

甲斐田晴さんはお仕事上音を聞く仕事にありますから、幸い早めに気付き病院に行かれた事は不幸中の幸いだったと思いました。最良の選択をされたと思います。

それでは次の突発性難聴の特徴を確認してみましょう

3 聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はない

厚生労働省のサイトでは上記の様に記載がありました。
こういう事が書かれていると【一度治ったからもう大丈夫!】と思いがちです。

甲斐田晴さんも現在では症状が消えているので心配しないで、と発信しています。

しかし、僕はこの話には懐疑的です。

というのも、たまに来る突発性難聴、もしくは難聴を患っている人の話を聞くと、何年か前に一度、もしくは何度かなっているという事を聞くからです。

先ほどお伝えしましたが、突発性難聴は原因が不明です。が、しかし、思い出していただきたいのは以下の事と関係があると言う事は分かっています。

ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすい

こうした外的要因がある場合血流不足が発生し、突発性難聴の症状が現れると先ほどお伝えしました。

つまり何が言いたいかというと、こうした ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病 という外的要因が解消されない中に身を置いていると再び突発性難聴が発生するリスクはあると言う事です。

患者様にはよく説明するのですが、外部からのダメージ(ストレス 過労 睡眠不足など)があった場合、その人が抱えるHPはガリガリと削られていく事になるのです。
もちろん、当人の防御力や回復アイテムによってはそれを押さえられますが、回復量を上回るダメージを食らい続ければ最後はHPはゼロになります

そうなると、当然体は破壊されるわけです。この辺りはゲームをやっている人であれば容易に想像できるのではないかと思います。

なので甲斐田晴さんがこうした外的要因をそのままにした状態で活動をつづけた場合、近いうち、もしくは遠い将来かはわかりませんが再び突発性難聴になる可能性は十分にあると僕は想定します。

そして、次の事が突発性難聴になった場合一番重要になります。

4 発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともある

もし仮に耳周りの症状、難聴や耳鳴り、そしてめまいが出た場合は早急に治療を始める事をお勧めします。

何故かというと、ここで取り上げたように、耳関係はスピードが命になります。
症状が発生してから数週間経って治療を開始しても既に対処不能になっているケースもあります。

1年も経ってから治療をしても回復するケースは少ないのではないかと私は感じていますし、私の父も鍼灸業を営んでいますが、40年以上の治療経験上から見ても同じ見解です。

なのでもし突発性難聴になった場合はすぐに治療を開始する事をお勧めします。

では、何故こうした早期の対応が必要なのかというと、実は手遅れになると あるものが失われる からなのです

その事について次に話していきましょう

内耳の中がハゲになってからだと手遅れ

耳の中は大きく分けると内耳と外耳に分かれています。
内耳は頭蓋骨内側、鼓膜の内側の部分を刺します。そして更に内耳の中には蝸牛という部分があります。

その蝸牛の中に有毛細胞という毛が生えた細胞があり、その毛が外部からの音によって揺れる刺激で脳へ信号が行き音として感知しているのです。
以下が音が伝わる仕組みになるのでご確認ください

 

この蝸牛の中にある有毛細胞がハゲてしまうとしたらいかがでしょうか?
音を伝えるはずの有毛細胞 毛 がなくなってしまえば当然音を電気信号に変換する事が出来ません。

有毛細胞の特徴について以下にまとめておきます

  • 有毛細胞は内耳の蝸牛に存在し、音の刺激を電気信号に変換する役割を担っています。
  • 有毛細胞は一度損傷すると自己再生しないため、障害により難聴が起こると機能は二度と改善しません。
  • 有毛細胞の障害の原因としては、血管障害、炎症、変性、老化、腫瘍などが考えられます。
  • ヘッドホンやイヤホンなどの大音響を長時間聞き続けることで有毛細胞が壊れ、難聴を引き起こす可能性があります。

目には見えていない部分ですが、突発性難聴になった後、症状を放置すると言う事はハゲになる事を放置すると同じ事なのです。

これらハゲを防ぐことが突発性難聴を防ぐ最大のミッションになるわけです。

それではこうした有毛細胞のハゲ化を防ぐ為にはどうしたらいいのでしょうか
まさにその事が突発性難聴を予防する事に繋がります。

突発性難聴を予防する生活習慣

有毛細胞への血流を確保するために突発性難聴を予防するための生活習慣として次の事を提案します。

  • ヘッドホンのし過ぎに注意
  • 顎や首、肩のコリが生じていたら無理をして体を酷使しない
  • 長時間の労働は避ける
  • しっかりと睡眠をとる

これらを基本として生活をするとよいのではないかと想像します。

そしてこうした生活習慣の先にある目的としては以下の事になります。

血流を良くしてあげる事が最大の目的と対処方法

もし仮に突発性難聴になった場合、まずは病院に行って適切な処置をする事が一番大切です。

それと同時に、血流が不足している事が有毛細胞の破壊の大きな原因に繋がっていると思われるので、まずは以下の事を治療と同時並行に行うとよいでしょう。

  1. 睡眠不足、ストレスからの解放を行い体のダメージを減らす
  2. 首肩の張りやコリを解除する
  3. 顎周り、側頭部の張りやコリを解除する

と言った、体のコリを開放する事も大事になります。鍼灸を利用してコリを解除すする事もお勧めです!

難聴になる人でよく一緒に抱えている症状として顎関節症で顎が痛いという人がいます。
つまり顎周りの痛みがあるとその緊張から耳への血流状況に影響を及ぼす可能性もあると私は考察します。

こうしたつながりを考える場合もしかすると歯が痛かったりすることも耳への影響はあるかもしれません

いかがでしたでしょうか?今回はにじさんじ所属、人気Vtuber甲斐田晴さんがなってしまった突発性難聴について掘り下げてみました。

もしこの記事を読んでいる誰かに、難聴の怖さ、そして有毛細胞がはげてしまってからでは対処が遅いと言う事が伝われば幸いです。

もし顎周りの血流改善をしたいという方がいましたら、鍼灸を選択肢の一つとして考えて頂くのもよいかと思います!
肩や首の鍼灸施術を行う事で耳周りへの血流改善が見込めます☆

ではまた!

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